水晶の涙



「アリアから離れろ。」


ライン君の声と同時に、頭の上に乗っかっていたカイ君の手の重みが消えた

顔を上げてみると、ライン君がカイ君の肩を掴み、鋭い目つきで睨んでいた


「…何すんだ。」


そう言ってカイ君も睨み返す

バチバチ、と効果音が鳴りそうな勢いに一歩、後ずさる私


「誰だか知らねぇけど...アリア、嫌がってんだろ。」


ライン君は、私とカイ君の間に立つと、カイ君の後ろに居たカンナちゃんに目で、何かの合図を送った

それに気づいたカンナちゃんはジュンちゃんに

ジュンちゃんはリオ君に合図を伝え


「何だか、よく解らないけど...」


「アリりんが嫌がってるのは確かやし、」


「...やりますか。」


そう言って三人は、自らのポケットの中から、三色の持ち石を取り出した





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