水晶の涙
「わっわっ、ごめん!アリアちゃん…」
『…ルイ君。』
ぶつかってきたのは
ルイ君
痛みで背中を抑える私を見て
必死にに頭を下げてる
「あー…悪ぃ。アリアに当たっちまったな…」
ルイ君の次に、教室のドアからひょっこりと中に入って来たのは
カイ君
カイ君も申し訳なさそうに
頭を掻いている
「えっと…誰?」
突然の事に驚いた様子のルシルちゃんは
カイ君とルイ君を交互に見ていた
『…カイ君とルイ君。…私に打つかって来たのがルイ君。』
「スミマセンデシタ。」
厭味っぽくそう言うと、礼儀正しく頭を深々と下げて再度謝りはじめたので
『大丈夫だよっ』
と苦笑い気味に答えた