水晶の涙



「…あっ、そういえば!席って自由みたいなんだけど…アリアちゃん、私の隣に座らない?」


M男子
と言われ半泣きのルイ君の横で
明るく言ったルシルちゃんは

私に輝かしい笑顔で言った


『うんっ座る!…カイ君はどうする?』


「そうだな…」


「どこにするか…」
と唸りながら考えるカイ君を見て
周りの席を見渡した


『あと、空いてる席って…?』


…カイ君と席
離れちゃうのかな…


……って、今の無しっ!


自分の頭をブンブンと振って
今の考えた事を消し去った


「なら…私かアリアちゃんの後ろの席に座ったら?まだ空いてるし。」


「ん。じゃ、そこ座るか。な、M男子。」


「M男子じゃないってばーーっ!!」




叫び気味に
声を張り上げたルイ君に

生徒達の視線が集まったのは
言うまでもない


…ルイ君、可哀相に





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