水晶の涙

小さな闇夜




キーンコーン

カーンコーン…


「では、2時間目は校内探索をしますので、10分休憩の間に各自で6人組が二つ、5人組が一つを作っておいて下さい。」


「「はい。」」


1時間目が終わり速くの10分休憩

先生の号令で
周りはざわつき始めた


「アリアちゃんっ!校内探索、一緒に回ろ?」


『うん!…あっ、カイ君も一緒に来ない?』

ルシルちゃんの隣である1番端の席
そこに座った私の後ろに座ったカイ君に、椅子越しで話し掛けると「おぅ、行く。」と笑って返してくれた


「じゃあ、あと2人か3人…どうする?」


『んー…』

誰かいないかな…と、周りを見渡した時だった


「…な、あそこにいる奴はどうだ?」


『えっ、…?』


「ほら、そこで暇そうにしてる奴。」

カイ君の目線を追うけど、その周辺には数人の生徒がいるから誰の事かが分からない






< 42 / 171 >

この作品をシェア

pagetop