水晶の涙
小さな闇夜
キーンコーン
カーンコーン…
「では、2時間目は校内探索をしますので、10分休憩の間に各自で6人組が二つ、5人組が一つを作っておいて下さい。」
「「はい。」」
1時間目が終わり速くの10分休憩
先生の号令で
周りはざわつき始めた
「アリアちゃんっ!校内探索、一緒に回ろ?」
『うん!…あっ、カイ君も一緒に来ない?』
ルシルちゃんの隣である1番端の席
そこに座った私の後ろに座ったカイ君に、椅子越しで話し掛けると「おぅ、行く。」と笑って返してくれた
「じゃあ、あと2人か3人…どうする?」
『んー…』
誰かいないかな…と、周りを見渡した時だった
「…な、あそこにいる奴はどうだ?」
『えっ、…?』
「ほら、そこで暇そうにしてる奴。」
カイ君の目線を追うけど、その周辺には数人の生徒がいるから誰の事かが分からない