水晶の涙
「ね、君さ…僕と一緒に回らない?校内探索。」
『ぇっ……あ…えっ!?』
真横から聞こえる男の子の声と首元に掛かる息に、状況理解不能
真横のルシルちゃんに、目で必死に助けを求めた
「…ぇっと……」
…けど、それには気づかず、出現した男の子にただただ戸惑うルシルちゃん
それに
「………」
それでも、今だに本を読みつづけている女の子
「僕さ、レン・ヒナタって言うんだ♪気軽に、レンって呼んでねっ」
『ぁ…ぁの…』
「…何やってんだ。」
聞き覚えのある声と同時に、肩の重みが消えた
『か、カイ君!』
「何か絡まれてるぽかったけど…大丈夫か?」
そこには、レンと名乗った男の子の肩を掴んでいるカイ君の姿があった