水晶の涙
寮があるのは、校舎が立ち並ぶ、一番奥の建物
寮は四号舎あり、一番手前がAクラスの人達の寮
『Aー042号室…042号室…っと…、あったあった。』
自分の部屋の位置がうろ覚えで、何とか部屋を見つけ鍵を開け、中に入った
中は普通に、二人分が過ごせるアパートの様な部屋
そして、この部屋は私とルシルちゃんが滞在
本当は出席番号順で、女子は男の子、男子は女の子と一緒に滞在する筈だったらしいけど…
それを嫌がった生徒全員と先生の話し合いの結果、組分けは自由になった
ただし、夜中に騒がしい事があったり、勉学に集中出来ない事があれば、即、出席番号順になるという条件で
『えぇっと…あ、コレだ。』
部屋の中のお目当ての物を手に持つと、教科書を机の上に放り投げ
直ぐにまた別の場所へと走り出した
「………」
それを
見ていた人物が居た事に気づかずに