いじわるだけど好きな人

何も話さないまま、修学旅行最終日。

荷物をまとめてバスに乗る。

でもやっぱり数分後、酔った。


「大丈夫か?樋浦。」
心配してくれる長野先輩。
今優しくされると、正直泣きそうになる。

「大丈夫です。ありがとうございます」

弱々しい笑みだろう、笑顔を見せて寝ようとする。
するとやっぱり足元にドカッと座ってきた人が。

「…先輩…。」

< 114 / 240 >

この作品をシェア

pagetop