いじわるだけど好きな人
―帰り道―
那奈は迎えが来て、帰って行った。
私はというと…。
「まさかあんなカッコで男蹴り飛ばすとはなー」
「う、うるさいですよ先輩!!」
先輩に送られていた。
家の近くになるまでずっとあのカッコの話でいじめられていた。
もうっ…。
私の家が見えてきて、
「あ、先輩。私あそこなんで、もう大丈夫ですよ」
と言うと、え?というような顔で見てきた。
首を傾げて先輩を見ると、
「俺と同じマンション…。」
と一言。