いじわるだけど好きな人
さっそく私たちはデザインが決まったから買い出しに向かう。
よーし、とやる気満々で先生に渡された予算を持つと、那奈が来た。
「零麻、愛しの人来てるよぉー??」
バッとドアを見ると、先輩がいた。
好きだと改めて思ったらなんか恥ずかしい…。いつも通り接することが出来ないような気がする。
「樋浦」
「は、はいっ!!」
意識しすぎて声が裏返ってしまった。
一気に教室が静かになった。
え、あ…。
みんな笑い始めた。ちょっと!!
「樋浦、どんだけだよ!」
「零麻ちゃん可愛いー」
からかわれてるよ~…!!