いじわるだけど好きな人

「あ!でも、人手が足りなくなったらやるしかないらしいです」

あはは、と苦笑いをして言うと先輩は露骨に嫌そうな顔をした。

え。何よ、さっきから。百面相してる~。

「制服、着れんの?」

若干ひきつりながらも口の端を上げてニヤリと笑う。

「なっ!!失礼な!き、着れますよ。…多分」

最後の方はだんだん自信がなくなってきて声が小さくなり加えて「多分」などということを言ってしまった。

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