いじわるだけど好きな人
ドアを開けると、目の前に先輩が。
「っ…!せんぱ…?!」
私は最後まで言葉を言えなかった。
抱き締められたからだ。
「ごめん。」
耳元で先輩が低い声で謝る。
ドキドキ…聞こえないかな…?
頭の中がグルグルとなっていた。
「え…と、先輩…?あの…」
やっぱり恥ずかしくて先輩の胸を押す。
だけど離してくれない。それどころか抱き締める力を強めた。
ちょっと…!!何これ、デジャブ?
「ごめんな。その…痩せれば、とか女の意識あんの、とかは冗談なんだ。冗談とはいえ、悪いと思った。」