いじわるだけど好きな人

私は厨房でのんびりとしていた。

そんなとき、那奈がホールから来てすごい剣幕で私の腕を掴んだ。

「零麻!人が足りない。だからホール出て!はい、これ零麻の制服」

そう言って、私をグイグイと引っ張って更衣室に入れられた。


「ちょっと!那奈、私着方分かんないよ?」

ドアに問いかけてみたが、返事がない。…この~…!!


でもこんなこともあろうかと、少しだけ痩せるように心がけていたのだ。
先輩は痩せないでそのままでいいって言ってくれたけど、やっぱり気になっちゃうもん。


ぶつぶつ文句を言いながら頑張って着た。

…フリフリ…可愛いけど…私似合わないよ~。

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