いじわるだけど好きな人
待ち合わせ…と言っても、部屋の前。だって、マンション同じ、しかも部屋近いし…。
なんとかギリギリセーフで1分前。
「急げー!!」
バンッと勢いよくドアを開けると、先輩はもういた。そして、私を見て大爆笑。
へ…?な、なんか変かな…?
「樋浦…お前…っ。どんだけ焦ってたんだよ?ドア壊れそうな勢いで出てくるなよ」
ほっ…なんだ、そんなことか…。
私は安心して、ごめん、と言いながら笑った。