いじわるだけど好きな人
「あら?もしかして、泣いちゃったー?」
私が俯いていたからなのか、クスクス笑い腕を組みながら様子を伺っている。
「私たちを敵に回したら、どうなるか、ようやく分かったようね」
そう言って、どこから持ってきたのか、バケツいっぱいの水をかけられた。
放課後で良かったと思った。
甲高い笑い声を聞きながら。
「別に。私、あなたたち怖くありませんから。」
言ってしまった。
本音を。
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