いじわるだけど好きな人
教材室の片付けが終わり、自動販売機に行って缶コーヒーを買った。
戻ると、
「あ、せんぱ…?あれいない…。早いな…。」
何を言おうとしたんだか。
びっくりさせようと冷たい缶コーヒーを頬につけると、予想以上の悲鳴を上げた。
ほんとにいじめたいと思ったのは、このときの樋浦の顔を見てなのかもしれない。
俺に惚れないか、ドキドキだが、この前なんか宣戦布告された。
もっと、いじめたくなるようなこと言うなよ。
絶対泣かせてやるから。
―――翔side終わり―