いじわるだけど好きな人

けど、それを受け取らず、着てろ、と言われた。

「俺がヤダ。俺以外に見せんなよ…?」

そう言ってから、少し照れたように、そしてそれを隠すかのようにくるっと背を向けて行ってしまった。


私は、先輩の背中を見つめて、言いたかったことを言った。

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