いじわるだけど好きな人
そうなんだよな…。
アイツは、他のやつとは違う。それに加えて、滅多に笑わないアイツが笑ったとこを見たのは多分俺が初めてだ。
正直、アイツの笑顔は好きだ。
「な~に考えてんだよ?」
ニヤニヤ笑ってんな。
「うざい、お前。」
そう言って、風呂を出た。
さすがにもう上がってるだろ。
風呂を上がってからも樋浦の話を延々と話す陵。
…あんま話すなよ。俺、同じ部屋なんだけど。
陵と別れてドアに手をかけた。
その前に一回深呼吸…。