トリプルトラブル【完】
美紀は悩んでいた。
小さい頃から正樹が大好きだった。その気持ちは今でも変わらない。
でもどうして好きなのかが解らない。
ただ無性に甘えたくなる。
傍にいたくて仕方ない。
そして何時も言う。
「パパ大好き」
と。
プロレスラーが好きと言う訳ではない。
どちらかと言うと嫌いだった。
珠希に連れられて、デパートの屋上に良く怪獣ショーを見に行った。
大喜びする兄達を横目に、珠希の後ろに隠れて泣いていた美紀。
プロレスラーの団体が来た事もあった。
その余りの大きさに号泣した。
でもパパは違っていた。
小さい時から馴れている訳ではない。
平成の小影虎とオーナーがリングネームを付けてくれたようにプロレスラーとしては小柄だった。
それでもパワーは人一倍だった。
その力を珠希が引き出してくれていたのだった。
優しい妻と可愛い子供達。
それが原動力だった。
正樹は優しかった。
だから美紀が大好きになったのだった。
小さい頃から正樹が大好きだった。その気持ちは今でも変わらない。
でもどうして好きなのかが解らない。
ただ無性に甘えたくなる。
傍にいたくて仕方ない。
そして何時も言う。
「パパ大好き」
と。
プロレスラーが好きと言う訳ではない。
どちらかと言うと嫌いだった。
珠希に連れられて、デパートの屋上に良く怪獣ショーを見に行った。
大喜びする兄達を横目に、珠希の後ろに隠れて泣いていた美紀。
プロレスラーの団体が来た事もあった。
その余りの大きさに号泣した。
でもパパは違っていた。
小さい時から馴れている訳ではない。
平成の小影虎とオーナーがリングネームを付けてくれたようにプロレスラーとしては小柄だった。
それでもパワーは人一倍だった。
その力を珠希が引き出してくれていたのだった。
優しい妻と可愛い子供達。
それが原動力だった。
正樹は優しかった。
だから美紀が大好きになったのだった。