トリプルトラブル【完】
 秀樹と直樹には、兄弟と言う以外格別な感情は持っていなかった。
勿論同級生の大にも。

美紀にとって三人は親友であり、仲間だった。
共に成長する為の。


何故この三人ではいけないのか?
答えなど出る筈がない。
それでもあの想像によって美紀は、本当に正樹を愛している事を確認した。




祖父が書いた一言。


――美紀ちゃんの好きな人は誰?――

あれを見て正樹を思った。


正樹との結婚式を夢に見た。
周りで跪く三人組には目もくれないで正樹の元へ走った。


そしてやはりパパが好きだと実感する。




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