トリプルトラブル【完】
 こんなにも近くに美紀が居る。
それだけで大は舞い上がっていた。


「美紀ちゃん、やっぱり好きだ! 俺と付き合ってくれ!」

突然交際を申し込んだ大。
美紀の前に右手を差し出した。


「ちょっと待った!」
慌てて隣りに駆けつける秀樹と直樹。


三人の手が、美紀の前にある。

美紀はただ戸惑っていた。




「ちょっ、ちょっとあんた達!?」

沙耶が美紀の前に立ちふさがった。
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