トリプルトラブル【完】
 「美紀ちゃん、今まで辛かったでしょう。私何も出来ないけど、今日から応援団長してあげる」
沙耶は美紀にウィンクした。




沙耶から語られた真実。

薄々は気付いていたのだろうか?

美紀は意外に冷静だった。




美紀は沙耶の胸で思いっきり泣いた。
沙耶も泣きながら、美紀を両腕で包み込んだ。

美紀に憑依しているかも知れない、美紀の産みの母と自分の姉も一緒に。


(――いやきっと憑依している!

――そう……
花火大会の時に感じた姉の存在が証明している……)

沙耶は美紀を守ってやりたいと思い始めていた。






< 154 / 229 >

この作品をシェア

pagetop