トリプルトラブル【完】
「美紀ー。俺だって抱きたいんだよー!」
やっとの思いで声を絞り出した。
激しい恋の炎に身を焦がしながら、興奮した気持ちを収める。
そんなこと出来っこないと解っている。
でも正樹は遣らなければならなかったのだ。
正樹はその後もっと強く美紀を抱き締めた。
余計辛くなることは解っていた。
でもこうするしか手段はなかった。
それだけで……
これだけで……
美紀が諦めてくれたら……
そんな一途な思いを、正樹はその両腕に込めた。
本当はこの身体で……
美紀を感じていたかった。
愛した珠希の香りが鼻をくすぐる。
そのフェロモンに自分を忘れる。
正樹はその度頭を振った。
やっとの思いで声を絞り出した。
激しい恋の炎に身を焦がしながら、興奮した気持ちを収める。
そんなこと出来っこないと解っている。
でも正樹は遣らなければならなかったのだ。
正樹はその後もっと強く美紀を抱き締めた。
余計辛くなることは解っていた。
でもこうするしか手段はなかった。
それだけで……
これだけで……
美紀が諦めてくれたら……
そんな一途な思いを、正樹はその両腕に込めた。
本当はこの身体で……
美紀を感じていたかった。
愛した珠希の香りが鼻をくすぐる。
そのフェロモンに自分を忘れる。
正樹はその度頭を振った。