トリプルトラブル【完】
 遠目で誰も傍に居ない事を確認した美紀は、校門を勢い良く通り過ぎた。

美紀はそのまま、高校の自転車置き場へと向かった。


スタンドを立てて、時計を確認した美紀。


「まだ大丈夫かな?」
独り言を言いながら、フェンスの先を見つめた。


その向こうにグランドがあり、野球部の練習風景が見えるからだった。


スポーツバッグを前籠から出しながらもう一度見た美紀。

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