トリプルトラブル【完】
そこへ同級生の羽村大(はむらひろし)が乗り付けてきた。
「あれっ、何してんの? 朝練は?」
「何言ってん。いつもの時間だよ」
そう言いながら、おもむろに携帯を取り出し、時間を確認する大。
「あーあ、いけないんだー。確かこの前生徒会で、携帯持ち込み禁止になったんじゃなかったけ? あっ、そんなことより兄貴達三十分早く行ったけど。確か甲子園……」
「あーっ、そうだった! 甲子園を目指すために三十分早かったんだ。やべー完全に遅刻だよ」
大はカバンを鷲掴みにすると、慌てて校庭に走った。
それを見送る美紀。
「甲子園か。今年が兄貴達にとって、最後の挑戦だからな」
美紀は改めて、野球部のグランドを見た。
「あれっ、何してんの? 朝練は?」
「何言ってん。いつもの時間だよ」
そう言いながら、おもむろに携帯を取り出し、時間を確認する大。
「あーあ、いけないんだー。確かこの前生徒会で、携帯持ち込み禁止になったんじゃなかったけ? あっ、そんなことより兄貴達三十分早く行ったけど。確か甲子園……」
「あーっ、そうだった! 甲子園を目指すために三十分早かったんだ。やべー完全に遅刻だよ」
大はカバンを鷲掴みにすると、慌てて校庭に走った。
それを見送る美紀。
「甲子園か。今年が兄貴達にとって、最後の挑戦だからな」
美紀は改めて、野球部のグランドを見た。