トリプルトラブル【完】
 午後の練習はまずロードから始まる。

野球の練習グランドのフェンスの先には川が流れていた。

この川の橋から橋まで一周する。

クールダウンとウォーミングアップ後、それぞれの練習メニューをこなす。



レギュラー陣はまずはコート打ち。

コート一面がそのために用意されていた。
残りのコートは下級生用の練習に使用する。


でも大会が近い時は、全コートが出場選手用になる。


クロスとミドルを10周中4球以上入れること。

前衛を立てて取れないコースを狙う。

前衛が得意な選手か後衛がボール出して、ボレー、スマッシュの練習。

中ロブ。
繋ぎロブ攻撃。
シュートなど。
朝練と同じ練習方法だったが、これが一番良いと美紀は感じていた。
その他にも遣らなくてはいけないことが満載だった。




練習でも、ボールは2球まで使用する。

試合形式で回すためだった。

球を打つ技術だけでは良いプレーヤーとは言えない。
何事にも動じない精神力を鍛えること。

それが一番の課題だった。
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