トリプルトラブル【完】
その頃、それは新ルール・国際ルールとも呼ばれていた。
軟式テニスは、ソフトテニスとして大きく羽ばたいこうとしていたのだ。
珠希が戸惑ったのはサービスだけでは無かった。
一番はジャッチだった。
練習中に審判を置かないでプレーするとどうしても、自らアウトコールをしてしまう。
でも試合中につい出てしまうことも度々あった。
『アウト』
などと思わず言ってしまうのだ。
でもルール改正数年後に、その行為が反則に加えてられたからだった。
それは数人でプレーす団体にとっては致命的だった。
そのジャッチ行為を無くすことが第一と考えた珠希は、どんな時でも審判席に座らせることにしたのだった。 それはやがて一石二鳥の効果を及ぼすことになる。
練習中に全ての部員達が審判力を付けたからだった。
珠希はやはりスーパーレディだった。
だから美紀は愛して止まないのだ。
その珠希の経験は、美紀の部活指導にも生かされていた。
美紀は積極的に部員達に自分の身に付けた物を残そうとしていたのだった。
それはやがて、美紀の夢にもつながることだった。
美紀の夢……
それは珠希の後を追うことだった。
国民体育大会に県民代表として出場すること。
でも今のままではいけないと思っていた。
美紀は更にソフトテニスを極めたいと思っていたのだった。
軟式テニスは、ソフトテニスとして大きく羽ばたいこうとしていたのだ。
珠希が戸惑ったのはサービスだけでは無かった。
一番はジャッチだった。
練習中に審判を置かないでプレーするとどうしても、自らアウトコールをしてしまう。
でも試合中につい出てしまうことも度々あった。
『アウト』
などと思わず言ってしまうのだ。
でもルール改正数年後に、その行為が反則に加えてられたからだった。
それは数人でプレーす団体にとっては致命的だった。
そのジャッチ行為を無くすことが第一と考えた珠希は、どんな時でも審判席に座らせることにしたのだった。 それはやがて一石二鳥の効果を及ぼすことになる。
練習中に全ての部員達が審判力を付けたからだった。
珠希はやはりスーパーレディだった。
だから美紀は愛して止まないのだ。
その珠希の経験は、美紀の部活指導にも生かされていた。
美紀は積極的に部員達に自分の身に付けた物を残そうとしていたのだった。
それはやがて、美紀の夢にもつながることだった。
美紀の夢……
それは珠希の後を追うことだった。
国民体育大会に県民代表として出場すること。
でも今のままではいけないと思っていた。
美紀は更にソフトテニスを極めたいと思っていたのだった。