トリプルトラブル【完】
美紀が自分の部屋に入るのを確認した正樹は、直樹を部屋へ迎えに行った。
沙耶に指摘され、正樹は舞い上がっていた。
秀樹に聴かれ、更に動揺していた。
益々美紀の存在が大きくなるのを感じて怖くなった。
愛してはいけない美紀を愛してしまいそうな正樹。
親としてではない。
それは寂しさを紛らす為のように思えていた。
珠希のいない寂しさを。
今朝見た美紀は珠希そのものだった。
何故育ての親の珠希にあれほど似ていたのだろう?
その答えは出ない。
でも、その為に……
美紀を益々意識する事になる。
正樹はそれが怖かった。
『大きくなったらパパのお嫁さんになる』
美紀は確かにそう言った。
それを口実に……
美紀を愛してしまいそうな正樹だった。
沙耶に指摘され、正樹は舞い上がっていた。
秀樹に聴かれ、更に動揺していた。
益々美紀の存在が大きくなるのを感じて怖くなった。
愛してはいけない美紀を愛してしまいそうな正樹。
親としてではない。
それは寂しさを紛らす為のように思えていた。
珠希のいない寂しさを。
今朝見た美紀は珠希そのものだった。
何故育ての親の珠希にあれほど似ていたのだろう?
その答えは出ない。
でも、その為に……
美紀を益々意識する事になる。
正樹はそれが怖かった。
『大きくなったらパパのお嫁さんになる』
美紀は確かにそう言った。
それを口実に……
美紀を愛してしまいそうな正樹だった。