あなただけのcolor
★ 響 ★

今日もいつもの様にバスに乗る。

朝は決まってこうだ。

毎朝毎朝、飽きずに他校の女が近付いて何やら騒いでる。

毎日毎日うんざりだっつーの。
いい加減気付けよ。
香水臭いし化粧は濃いし。
放っておいてくれ。


ため息をつきながら、窓の外を眺める。



何気に見たその子はノラ猫を撫でて笑ってた。

ただそれだけだった。
別に何とも思わない。


でもその笑顔が何故か印象的でずっと忘れられなかった。

何故だろう…

不思議だった。

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