あなただけのcolor



私は静かに頷いた。


「そっか…先輩カッコイイもんな!俺もそう思う……でもあいつらみたいな女多いよな。本瀬、大丈夫か?」



「…うん、大丈夫…負けないから…」



私は笑ってみせた。



すると高田クンは…



「頬が赤くなってる…」



左頬に大きな手がフッと触れた…



「っっー…」



私の顔が少しだけ歪む…



その時…




一瞬だった…




高田クンの顔が近付いてきて、頬にキスをされたー………




触れるか触れないかのキスだった…



「俺、お前が好きだから…大好きだから…何かあったら言えよ、忘れんなよっ!」




そう言って手を上げて歩いて行った…




私の心はなんだかずっと混乱状態で一人になった教室…



今ごろになって涙が出てきてた…







< 121 / 233 >

この作品をシェア

pagetop