あなただけのcolor
私は静かに頷いた。
「そっか…先輩カッコイイもんな!俺もそう思う……でもあいつらみたいな女多いよな。本瀬、大丈夫か?」
「…うん、大丈夫…負けないから…」
私は笑ってみせた。
すると高田クンは…
「頬が赤くなってる…」
左頬に大きな手がフッと触れた…
「っっー…」
私の顔が少しだけ歪む…
その時…
一瞬だった…
高田クンの顔が近付いてきて、頬にキスをされたー………
触れるか触れないかのキスだった…
「俺、お前が好きだから…大好きだから…何かあったら言えよ、忘れんなよっ!」
そう言って手を上げて歩いて行った…
私の心はなんだかずっと混乱状態で一人になった教室…
今ごろになって涙が出てきてた…