あなただけのcolor
★ 沙来 ★

あれ以来、アノ人を見ていない。と言うか見れないくらい毎日ドキドキ…

「沙来〜、放課後見に行こうよ。」

「う、うん。でも…見れないよ…」

見るだけ何ともないのに、なんでだろう。
考えただけでこんなにドキドキ。鼓動が早くなる。

「沙来、そんなんじゃ前に進まないよっ!今日は体育館行くよっっ!」

そう言って戸惑ってる私を連れて行った。


あの日と変わらず、体育館入口はすごい女の子の数。
もちろん、みんなの狙いはアノ人。

そしてそこから見る事は出来る訳もなく…

「あそこ行くよ!」
と着いた場所。

ステージ裏へ。


やっぱりダメ…
立ってられないくらいにドキドキする…
クラクラする…

かっこよすぎ…
顔はもちろん、痩せすぎてなく筋肉がきちんとバランスよくついてる。
髪は柔らかそうでちょうど目にかかりそうな長さ。
薄い唇が笑うとキュっと上がる。
目も可愛い感じで、見つめられたら気絶しそう…

ダメだ、もう見てられない…

力が入らない。


フラフラ…


えっ…
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