あなただけのcolor
雲一つない綺麗な夏空の日になった。
照り付ける太陽が直射でサングラスしてても眩しい。
暑くて苛立つくらい…
でもそんな暑さでも俺は隣に居る私服の可愛い沙来のおかげでたいして感じられなかった。
今日は夏と言ったら絶対海!って事で水着や浮輪、ビーサンを見に来た。
沙来はやだと言ったけどお構いなし。
譲れなかった。
一緒に見て選んで海に行きたかったから…
あと沙来の水着も早く一目見たかったってのもある……
なかなかイイお店が見つからず街を歩く。
「なかなかねぇなぁ〜」
「うんそ〜だね」
「あっ、あれ食べたい!」
ん?
沙来の指指す方を見ると『北海道ソフトクリーム』だった…
返事する間もなく、沙来は走って行った。
「ん〜、美味しいぃ」
そう言って子供のように喜んで食べてる沙来は
「響も食べるぅ??」
うまいっー!
沙来以上に子供っぽかったかもしれない…
「あ、響…待って」
「ん?」
そう言って俺の上唇に付いたクリームを細い指先で取ってくれた。
ドキン…
一瞬だったけど、さりげなくて沙来の指が唇に触れただけで鼓動が早くなった…
クスっと笑った顔が可愛いくて…
やっぱりマジで好きなんだと、こんな事でも思う俺…
またソフトクリーム食べような!