あなただけのcolor



ガチャ…!


ん?



「あら、沙来〜!帰ってきたの?今日は早いのねぇ」


「お、お母さん!」

私はちょっとびっくりした。


「あら、沙来の彼かしら?」

お母さんが体を横へ少し傾けると


「沙来さんと真剣にお付き合いさせていただいてます、園田 響です。よろしくお願いします」


って…


急に恥ずかしくなった私だけどなんとか、

「あっ、そうなのっ、一つ上の部活の先輩でっ…」


オロオロ気味…


「こんな所でなんだから、上がってもらいなさいよ。お母さん、お隣りさん家にちょっと用があったから。はいはい」


そう言ってリビングまで響に入ってもらった。



……


「あっ、いっ今、飲み物入れるよ!何飲むっ??」


いきなりな状況でうまく頭と口が回らない…


自分家で緊張するなんて変だけど、これってやっぱり緊張するよぉ…


だって響と家に二人きり…
今だけだけど…



緊張がバレないように下を向いてお茶を飲んでた…



ゴクン…










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