あなただけのcolor
★ 響 ★



簡単な物だったけど、沙来にオムライスとスープを出した。


海の時以上に喜んで、口ん中いっぱいにして美味しいって何度も言ってくれた。

その姿見てるだけで腹いっぱいになりそうなくらい…

唇にケチャップつけて頬張って。


「沙来、ついてる…ったく、まだあるし大丈夫だから」


「うんっっ!」


浴衣来て大人っぽいのにこれじゃ子供みたいだ…


愛らしい沙来…可愛いな…




家で誰かとご飯なんかどれくらいぶりだろ…


そんな事をフッと考えた…





「ごちそうさまでしたぁ〜」


満面の笑みの沙来と部屋へ戻った。



「響って料理も天才かも…だって勉強も出来て運動も出来て…」

「別にそうなろうとしてこうなった訳じゃねぇし…料理は自然と出来るようになっていったかな…」

「響には到底敵わないかも…お弁当だって……美味しい??」



急に落ち込み気味になる沙来。


バカ…俺は何だろうと沙来なら全部それでいいのに…


「沙来…沙来はそのままでいいから…俺、十分だよ…」


下を向いてる沙来の顎を寄せて…



チュッ…



「今のままの沙来が好きだから…」


コクンと頷く。


軽いキスを続けて何度もしていくうちに…



深い熱いキスへと変わり…

二人の呼吸が荒くなってきた…

交互に唇を舐めたり求めたり…


離れないように沙来の細い腕が俺の背中にしがみついてる。


「…っっ、…ひびっ…!」


さらに激しいキスを続ける…


うっすら目を開けると苦しそうに瞳を閉じてる可愛い沙来がいた…



っっ…



俺の理性はぶっ飛ぶ寸前だ…









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