あなただけのcolor
保健室は誰も居なかった。

俺とその子だけ。

静かにベッドで眠ってる。多分貧血だろう。


まさかあんな所にいるなんて。何故だ?

この子を見てると不思議な気持ちになる。
なんだろう。

俺の手が彼女へ伸びる。
髪を触るととても柔らかくて少しドキドキした。

肌は白くて、全く化粧もしていない様子。

まつげも長くて、頬も触るとあったかくて柔らかかった。

鼓動がだんだん早くなってるのが自分でも分かった。

彼女に触れたい。
そう思った。


俺は彼女の唇にキスをした。
< 16 / 233 >

この作品をシェア

pagetop