あなただけのcolor
★ 沙来 ★




最高の花火だった。

打ち上げられた花火は大きな音が夜空に響き…

私は大好きな人とずっと手を繋いで眺めてた…


チラっと響を見ると、綺麗な花火の明かりが響の横顔をより素敵に見せる…


ポーっとしちゃうよ…


ドーーンッッ!


はっとする…

花火、花火…


勝手にドキドキしながら、また好きになっちゃった…


さっきの響の表情とはまた全然違うんだもん…




「綺麗だな…沙来」

「うん…綺麗だね…」

「来てよかったな!また来年来ような!」

「うんッッ!」


絶対だからね!約束だよ!


繋いだ手を強く握った…


響もギュって握り返してくれた…





同じ気持ちなんだよね…


言わなくても…


嬉しかった…









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