あなただけのcolor
★ 響 ★



はぁ~…

まとわりつく矢崎の手が嫌だった。


これが沙来の為…もうあんな目に合わせたくない一心でこいつの頼みを聞いた俺。


絶対もう沙来には俺のせいでつらい思いはさせないから…


そう固く約束させたから。


駅前の少し裏通りに入った喫茶店。

少しお茶だけして

例のうざい野郎に見せて納得させて、



終わり…のはずだった。




「おい、そいつまだかよ」

「…うん、遅いかも」

「俺、早く帰りてぇ…」

「え~終わったらまだ付き合ってよ!」

「はぁぁ??何言ってんだよ、無理!」

「もぉ~ケチ!いいじゃん、少しくらい…昔は付き合いよかったのになぁ……あっちの方もね!」

「おまえっ!ったく、もう終わった事だろ」


ブーブー…



『傍にある公園に来いよ』




俺達は喫茶店を出てそこへ向かった。



公園は子供達なんかが遊んでいて和やかな雰囲気の公園だった…













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