あなただけのcolor
五月も過ぎよく晴れた空は、綺麗なブルーと木々の深いグリーンが爽やかに感じさせる。
体育館には響くボールの音。
それ以上にまたうるせー女たちの声。
『そーいえば、保健室に運んだ子は大丈夫だったのか?』
悠斗の質問でドキっとする。
必死に冷静を装って
『おっ、おう。』
『へぇ〜、一緒にいた子かなり可愛いかったなぁ。男いるのかな〜』
ふぅ〜、気付かれなかった。
まだ心の準備ができてない。
俺が女には興味ないのを知ってるから、きっと恋しただなんて驚くだろう。
腰を抜かすかもな。
『今日顧問と部長から話あるんだよな?何だろう。もしかして次期部長の発表かも!ついにだなっ!」
悠斗はそう言ってグーで背中を殴ってくる。
「まだはぇーよ!」