あなただけのcolor
★ 沙来 ★
朝の簡単はHRの後、文化祭が始まった。
私と響は部室の前で待ち合わせをして一つずつ回る、
予定だった…
「ねぇー、なんで一緒に回れないのぉ~?」
「いいじゃん~!」
って知らない女の子達に囲まれて歩いてくる響。
誰?
何?
制服は違う…
他校の生徒だ…
嫌だよ…
話かけないでよ…
響が私に気付いてくれて、
「悪ぃな、待った?」
首を横に振った私。
まだ響の近くにいた女の子たちに響は
「彼女いるし、無理」
と言った。
すぐに手を繋いで引っ張ってくれた。
「沙来、大丈夫だから。心配するなよ、な?」
「うん、大丈夫」
「で、今日は手じゃなくて…」
繋いだ手を離して、私の手を響の肘へと回された。
「これでいいっしょ!」
えー、嬉しいけどなんだかちょっと恥ずかしいよ…
こっちの方がなんだか…
左側の全身だけが赤くなっていそう…
手や腕に上手く力が入らない…
ドキドキ…
「沙来、ちゃんとつかまって…」
「う、うん…」
大きな手も大好きだけど、
見た目以上に筋肉ついている響の腕に自分の腕を絡ませてるなんて…
嬉しかった…
学校内はすでに食べ物の匂いがし始めてた。
朝の簡単はHRの後、文化祭が始まった。
私と響は部室の前で待ち合わせをして一つずつ回る、
予定だった…
「ねぇー、なんで一緒に回れないのぉ~?」
「いいじゃん~!」
って知らない女の子達に囲まれて歩いてくる響。
誰?
何?
制服は違う…
他校の生徒だ…
嫌だよ…
話かけないでよ…
響が私に気付いてくれて、
「悪ぃな、待った?」
首を横に振った私。
まだ響の近くにいた女の子たちに響は
「彼女いるし、無理」
と言った。
すぐに手を繋いで引っ張ってくれた。
「沙来、大丈夫だから。心配するなよ、な?」
「うん、大丈夫」
「で、今日は手じゃなくて…」
繋いだ手を離して、私の手を響の肘へと回された。
「これでいいっしょ!」
えー、嬉しいけどなんだかちょっと恥ずかしいよ…
こっちの方がなんだか…
左側の全身だけが赤くなっていそう…
手や腕に上手く力が入らない…
ドキドキ…
「沙来、ちゃんとつかまって…」
「う、うん…」
大きな手も大好きだけど、
見た目以上に筋肉ついている響の腕に自分の腕を絡ませてるなんて…
嬉しかった…
学校内はすでに食べ物の匂いがし始めてた。