あなただけのcolor
★ 響 ★
沙来のクラスのカフェは大繁盛だった。
全然中には入れそうになかった。
「沙来のクラスすげぇな、どーする?」
「時間が時間だからかな…うわぁ忙しそう」
沙来は教室の窓に近付き、中を覗いてた。
「クスっ、忙しいって♪」
「ん??」
俺も後ろから沙来の肩越しに覗く。
すると、同じクラスの高田がジェスチャーで忙しいって合図を沙来に送ってた。
少しムッとする俺。
高田は俺の存在に気付き、軽く会釈をした。
「沙来、行こうぜ」
窓越しに沙来と高田が合図していたのも、それに沙来が笑った事も少し面白くなかった。
手を引っ張って人混みを抜けて行った…
「ん?響、どうかした?」
俺はあの場所の前で足が止まった。
「ここで少し休んでようぜ」
ガラガラ…
視聴覚準備室だった。
いつものように静かでうす暗く、カーテンからの漏れる光だけだった。
廊下の人の声もここには届かない。
シーンとする。
「沙来、誰もいない二人きり…こうしたかった」
俺は沙来をぎゅっと抱きしめた。
「響、さっきみんな見てる前でキスしたじゃん…」
「あれは衝動的っつーか…今はゆっくりこうしていたいから…」
でもこうしたくなったのも高田のせいなんだけど…
自分の事を棚に上げて、沙来にはかなりヤキモチ妬く俺。
「…響、キスして…」
そんな可愛い声で甘えられたら、優しくなんか出来る訳がなく…
強く抱きしめながら、熱いキスをした…
沙来のクラスのカフェは大繁盛だった。
全然中には入れそうになかった。
「沙来のクラスすげぇな、どーする?」
「時間が時間だからかな…うわぁ忙しそう」
沙来は教室の窓に近付き、中を覗いてた。
「クスっ、忙しいって♪」
「ん??」
俺も後ろから沙来の肩越しに覗く。
すると、同じクラスの高田がジェスチャーで忙しいって合図を沙来に送ってた。
少しムッとする俺。
高田は俺の存在に気付き、軽く会釈をした。
「沙来、行こうぜ」
窓越しに沙来と高田が合図していたのも、それに沙来が笑った事も少し面白くなかった。
手を引っ張って人混みを抜けて行った…
「ん?響、どうかした?」
俺はあの場所の前で足が止まった。
「ここで少し休んでようぜ」
ガラガラ…
視聴覚準備室だった。
いつものように静かでうす暗く、カーテンからの漏れる光だけだった。
廊下の人の声もここには届かない。
シーンとする。
「沙来、誰もいない二人きり…こうしたかった」
俺は沙来をぎゅっと抱きしめた。
「響、さっきみんな見てる前でキスしたじゃん…」
「あれは衝動的っつーか…今はゆっくりこうしていたいから…」
でもこうしたくなったのも高田のせいなんだけど…
自分の事を棚に上げて、沙来にはかなりヤキモチ妬く俺。
「…響、キスして…」
そんな可愛い声で甘えられたら、優しくなんか出来る訳がなく…
強く抱きしめながら、熱いキスをした…