あなただけのcolor
文化祭も終わり、またいつもの毎日が始まる。
期末テストの日程が決まり、二年の響は進路について決めなければならないらしく…
「俺…大学どうすっかな…」
「え?進学しないってこと?」
「んー……」
響はそう言ったまま、話す事はなかった…
私も深く聞いたりする事もしなかった…
響は学校No.1イケメンだし、学力も学年トップだし…
進学校のトップなら大学は悩まなくてもいいだろうし…
ってか、私の家庭教師してくれないかな♪
絶対、ALL満点だ。
それは自信あったりして。
でも
何かあったのかな…
響、また話してくれるよね…
響は期末が近くても部活に来てた。
他の先輩は休んでる人ばかりなのに…
そして必ず帰りも一緒。
いつ勉強してるんだろ…
前に聞いた事あったっけ。
「どうしていつも成績トップになれるの?」
クスッと笑って「天才だから」とか言ってた。
でももし、大学が県外だったら…
遠距離とかになるのかな…
まだ先の事は考えられないし考えたくない…
今こうして側に居てくれるだけで満たされてるから…