あなただけのcolor
★ 沙来 ★



大好きな声から聞こえてくる話は私の頭の中では…


ガンガンと言葉がかなずちみたいに殴られてるみたいだった…


考える前に自然と涙が出てきてた…


でも響の話をちゃんと聞いてる私。


大好きな人をしっかり見ているよ…



海外…

留学…

一年…

会えない…

離ればなれ…



「ひびっき…別れたくない…離れたくないっ…」


「ねぇ、ひびっ…き…」



ギュウっと抱きしめられた…



「一年…だよ…短いか長いか…沙来と俺なら絶対大丈夫…待っててくれるか…?別れるなんて…無っ…理だ…から…」


響も泣いてる…


そうだよね、辛いよ…


私たち同じ気持ちだもん…


ううん、響の方が辛い…


自分の気持ちとは違う事を強制させられて…


私に話をして…



強い腕の中で響の気持ちを考えてたらまた泣けてきた…











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