あなただけのcolor
★ 響 ★


キンコーン。


「響〜、楽しみじゃねぇ?マネージャーだってよ♪ぜってー可愛い子がいいよなっ!ワクワクすんだけど」


悠斗はそう言って、歩きながら体育館に向かう。


「何言ってんだよっ!来るのはうざい女たちばっかだろ。毎日毎日うるせー奴ら。うんざりだよ。」


「でも俺ら二人が募集担当ってラッキーじゃねぇ?可愛い子居たら話出来るし♪」


ったく、悠斗はのんきな奴。


ま、こんな奴でも面白くて親身になってくれるんだよな。


体育館に着いたらすでにすごい数のうるせー奴らが集まってた。


「はぁーい、じゃここに並んで紙を出して下さいね」


出したら名前と学年を確認して、次次と流れ作業でこなす。



いちいちどいつも
「頑張ります」
「精一杯やります」
だの、

「あなたの為に尽くします」
まで言う奴もいた。



化粧の濃い香水臭い奴に言われても何も感じない。


そんな奴らに好かれてあほみたいだ。



嫌気がさしてたその時、ちょうど並んでる列のあの子と目があった。






あっ!!


え…まさか。


マネージャー応募かっ??


まじで??


まじならかなり嬉しい。


やばい。


ドキドキしてきたっ!


隣の悠斗にバレそうなくらい俺の心臓はうるさかった。









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