あなただけのcolor
「沙来にクリスマスプレゼントを買って渡したいんだ…」
「私も…響に渡したい」
でも別々に行動して買うとなると…心配だ。
心配どころかプレゼント選ぶどころじゃなさそうな自分になりそうだ…
「う〜ん…、沙来あのさ」
「ん??」
「考えてたかもしんないけど、一緒に買わねぇ?」
沙来の返事も待たずに、ポケットの中の手を強く握って早く歩き出した。
「えっっ…ちょっ、響??」
全然一人になんか出来るかよ…
クリスマスイヴに、変な野郎に捕まってたまるかよ…
だから放っておけないんだよな…
マジ大丈夫かよ…沙来…
だし、俺もだけど…
そんな事を一人思いながら、店の前に着いた。