あなただけのcolor
★ 沙来 ★



え…



響の行きたいお店って…ココ?



キラキラしたショーウィンドウが眩しく光ってるジュエリーのお店。


私なんか全然似合わないお店。



「…響、え…ココ?」



「入ろ」



響の横顔も少しだけいつもより緊張した顔をしてたように見えた。



「いらっしゃいませ」


見るからに抜群に綺麗なお姉さんの声がしてますます緊張する私。



ドキドキ…



「…あの、ペアリング見たいんですがっ」



えっっーー!!!



クリスマスプレゼントって指輪??



高価だし、こんなお店だし…



えぇー!




ドキドキを超して、ハラハラになってきた私…



「…来?沙来??」



「…えっ?あ、うん」



「どれがいい?」



綺麗なお姉さんがいくつもある種類のペアリングを持って来てくれた。



「…どれって…、う〜んどれも…」



可愛いモノばかりだし、私の指なんかに合わないかも…



「こちらはいかがですか?可愛いシンプルなデザインになってますし」


そういって、差し出されたのは
緩やかにカーブを描いたハートの形のリングだった。



素直に可愛いと思った…



ただはめるだけなのに、響の手からだとすごく緊張した…









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