あなただけのcolor
まだ信じられない…
自分の右薬指にはまばゆいくらいに輝くリングが光ってる…
この指には不釣り合いなくらい…
やっぱり信じられない…
二人で家の近くの公園のベンチ。
どう帰ってきたか…よく覚えてないかも…
トントン…
「沙来…」
「…響…、私…プレゼントが…」
そう言いかけた時、
グィッッ!
チュッ!
「沙来がずっと俺の隣に…離れていても…そばに居てほしいから…」
「ただ…居てくれるだけでいい…」
切なくてただ胸が苦しくて…
響の強くて少し悲しい眼差しが痛い程に伝わる…
瞳の奥に映る私はどんな気持ちに見える?
私だって…
響と同じだよ…
「…響…、私も響にずっと側に居て欲しいー………」
伝えたい気持ちは山程あるのに、言葉に上手く出来ない…
「響…絶対大切にするからね!この指輪っ…」
んッッ!!