あなただけのcolor
★ 沙来 ★




ヤバイ…まじヤバイ。


どーしよ。


またクラクラしてきた。


並んでる列がどんどん近付いてきた。


手に汗がじわりと緊張で熱くなる。


「友香ぁ〜、どーしよ。顔なんて見られないよ。話も一言も無理…」


「大丈夫だって!相手はもう知ってるはず。だって保健室に運んだ相手だもん。」


そう話してたら




バチっっ!




えーっっ!!


目が合った!


えっ、気のせいかな?


パニック状態で順番が来たっ!


「はぁい、友香チャンと沙来チャンね!一年生だね!悠斗ですよろしくね〜」


「友香です、よろしくです」


私は一言も話さずただ下を向いてる事しか出来なかった。



「沙来〜、チャンスだったのにぃ〜。握手とかさ。でもあの悠斗サン、結構イケメンだよね〜。」


「受かるといいね〜、倍率はかなりあるけどさっ」


「うん、受かったら私毎日倒れるかも…」


「マジ、沙来なら有り得るっっー!」


「ちょっとーからかわないでよ〜」



そう冗談言ってた。



冗談で終わると思ってた。










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