あなただけのcolor
体育館は相変わらず、うるさい女が騒いでる。
彼女は恥ずかしそうに、名前と学年を言っていた。
外から爽やかな風が入り彼女の髪を揺らしてる。
それがとても綺麗で彼女から目を離せずにいた。
簡単に二人から自己紹介が終わり、顧問から説明を受けてる。
俺は落ち着かない気持ちをなんとかしようと、声をいつもより出して練習をしてた。
他はあまり覚えてない。
それくらい緊張してたんだ。
顧問と部長が俺を呼んでる。
「次期部長の園田だ、部長は三年だし色々分からない事は園田に聞いてやってくれ。頼んだぞ、園田。」
「はい。」
おい、今俺変な声じゃなかったか?
何こんなに意識してんだろー。
「じゃとりあえず、お茶の準備、タオル持ってきて、あとダッシュの本数数えて…」