あなただけのcolor
私は昨日この学校に入学した
『本瀬 沙来』15歳
ごく普通のなんてことない女の子。


周りからはおっちょこちょいで憎めないって
言われる。


メールがきたのは親友の『神村 友香』
中学から一緒で高校も同じ。
とてもキレイで女の子からもモテる。
思いやりのある大切な私の友達。



「コラー!急げー!!」


先生が玄関で手を上げてる。


「やばっっ!!」


慌ててケータイを制服のポケットに戻して走る私。

あともう少しで玄関ってところで、



「あっっ!!」



鈍い音を立てて、子供が大きく手を広げて

転ぶように私は地面に顔からダイブ。


「いったぁーい…」


「ぷぷぷ、大丈夫か?早く教室へ行け」


先生に少し笑われ、制服の汚れを払いながら
靴を履き替え、
教室へ向かって私はまた走り出す。


入学早々寝坊して、遅刻しそうになって、
おまけにあんな派手に転んじゃって…


やっぱり私ってドジ。


前途多難な高校生活になりそう…






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