あなただけのcolor



優しい先輩は私の急な変な質問に嫌な顔一つせず答えてくれた。



猫。



そう言ってくれた。




「あ、本瀬、俺今さ体育館から部日記取ってくるから、ちょっと部室入って待ってて。いい?」




え??


何?


待っててって…




返事する間もなく、先輩は走って行った。


私はただ部室一人、座る事なく立っていた…




とても静かな部室に一人。






私の心臓だけがまたうるさく鳴りだしてた。









< 33 / 233 >

この作品をシェア

pagetop