あなただけのcolor




「先輩…」




家の前で手を繋いだまま彼女は不安な声。



「なに?ん?」

「あの…」


「私…まだ信じられなくて…今手を繋いでることも…先輩は私のどこがっ…」



………



俺は彼女の唇を塞いだ…



そんな事を言う彼女の顔。


彼女の声。


彼女の目。


彼女の唇。


全てが可愛くて…



必死そうに見つめてくる彼女の瞳を見たら答えるより体が先に反応した…



俺がついてる、大丈夫って……


短いキスにこの想いを込めてした…



彼女はびっくりして固まってた。


目に涙をためて…


瞬きする度に涙が増えて零れそうになる…




「笑ってる顔が一番好きだよ…」


「…っ先輩……」



「明日から一緒に帰ろ?部活終わったら部室来て…」


「はい…」



そう言ってまた少し笑った顔が可愛いから、またキスをしたくなった。



俺の彼女は可愛い。

だって俺をこんなにドキドキさせるから…



愛おしいと初めて思った…









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